【プロはマニュアル!?】オートフォーカス VS マニュアルフォーカス
カメラを持っている皆さんは普段マニュアルフォーカス(以降MF)を利用していますか?フィルムカメラを使っている方はMF当たり前ジャン!と思うかもしれませんが、デジタル一眼レフやミラーレスなどデジタルカメラを使っている方はMFって何の為に使うの?オートフォーカス(以降AF)しかほとんど使った事ないよ!って方も少なくないと思います。
アナログなフィルムカメラは基本的にAFの機能がないので、ピント調整するときはフォーカスリングを自分で回してMFで調整することになりますが、AFが使えるデジタルカメラになると実際のところMFは必要ないし使わないのでしょうか?
結論から言うとMFは結構使いますし、MFがなければ撮影できないシチュエーション、写真なんかもありますのでMFはカメラがどんなに進化しても必要不可欠なものです。
余談ですが、僕がカメラマンの見習いで雑誌のスナップなどを撮っていた頃はAFは一切使わず全てMFで撮っていました。理由としては、最初から楽してAFに頼ってしまうと、いざという時にMFだと精密なピント調整が出来なかったり、ピントが合うまでにAFの何倍も時間がかかってしまったりして、撮影にならないと思ったからです。AFは同じ環境でもカメラやレンズの性能次第でピントの合う速さは変わりますが、MFは自分の鍛練次第では青天井です(笑
肌感覚で慣れてしまえばAFは必要ないと思えるくらい早く、精密にピントを合わせられるようになるはずです!
プロはどのくらいの頻度でMFを使うの?
では、今現在僕はどれくらいの頻度でMFを使うかというと、その割合はAF:MF=9:1以下です。大抵はAFで撮影してしまいます。しかし、1割ならMFの使いこなす必要はなさそうだなと思わないでください。
以下、MFの利用シーン例ですが、MFがなければ1枚も撮れないようなシチュエーションです。
- 暗い場所で撮影するとき
- レンズのAFがズレていて前ピン後ピンになってしまい、合わせたい場所にしっかりピントが合わないとき
- ピントを写真の端に合わせたいとき
- わざとピントを外しておしゃれな雰囲気や光を玉ぼけにしたいとき
- 星空など遠くの小さい被写体を撮影したいとき
すぐに思いつくのはこんな感じですが他にもあると思います。比率でいうと1割程度ですが、カメラをやる方にはもれなく必要になると思います。特に、②の上手くピンが来ない!ということはそこそこ頻繁にありますし、1年か2年ほど撮っていればAFの精度は自然と落ちてしまうものです。ピントの合わない、つまりわざわざピントを外させるAFほど使えないものはありません。
通常メーカーのサービスセンターに持ち込みピントの調整をしてもらうわけですが、日頃から頻繁にサービスセンターでメンテナンスをお願いしていない方は特に気にせず撮影して、気づいたら撮った写真全部ピントが外れていて失敗なんてことがあるかもしれません。ピピッというピントの合う時の電子音がなり撮影しているのにピンが来ない。汗汗。その時の対処法としてMFで微調整します。
最近ではAFの精度も上がり、AIが目を判断して追尾してくれる瞳AFなんかも便利ですが、例えば目ではなくピアスにピントを合わせたい時、逆に不便だったり。。。
便利な世の中ですが慣れすぎも不便なのでAF、MFのどちらも使えるように、今日の撮影はAF禁止でやってみよう!とか遊びながら鍛練出来たらいいのかなと思います^^
フォーカスを<無限遠方向>に調整する場合のフォーカスリングの回転方向
※ズーム方向も同様
余談にはなりますが、メーカーによってフォーカスリングの回転方向が逆だったりします。個人的には案外気にならないですが、人によっては時計回しはやりづらいとか反時計はやりづらいと感じるようでそういう話はよく耳にします。
参考までに載せておきます。
Nikon | 時計回し |
---|---|
SONY | 時計回し |
富士フィルム | 時計回し |
ペンタックス | 時計回し |
タムロン | 時計回し |
Canon | 反時計回し |
オリンパス | 反時計回し |
シグマ | 反時計回し |
ではまた!