自分に合ったカメラの選び方
知り合いからよく「カメラってどんなのを選んだらいいの?」と聞かれることがあります。なので今回はカメラの選び方を少し話していこうと思います。
家電量販店にいくとたくさん最新のカメラが置いてあって、安いのから高いのまであり、色々な情報が書いてあります。
だけど、選ぶ基準っていまいち分からないですよね。
画素数が多いとその分綺麗?
連写は高速でたくさん撮れる方がいい?
ズームはやっぱり欲しいなー
なんて考えて、なんとなく予算内で画素とか1秒間の連写数とかの数字の大きい物を選ぶのかなと思います。
結論から言ってしまいますが、最近のカメラはどれも変わらず綺麗です。
適切な画素数は?
画素数は余程大きいポスターを印刷する!みたいな用途がないなら、1000万画素でも10000画素でも正直全然変わりません。ましてや、おそらく皆さんの用途であるSNSやHP、写真サイズ、あるいはA4サイズでの印刷くらいの用途で使うなら、必要十分な画素数があればそれ以上はなくて大丈夫です。
じゃあ一体どれくらいの画素数があればいいの?という疑問が湧いてきます。
予備知識として難しくない話をします。数字アレルギーの方も落ち着いて聞いてください。(笑
画素数とは「ピクセルの総数」です。写真はモザイク画みたいに四角いマスがたーくさん並んで出来ています。そのマスのことをピクセルと言います。
1080×1080ピクセルと言ったら縦横で1080個ずつ四角いマスが並んで一枚の写真になっています。
2022年現在、例えばインスタグラムで一番大きい縦長画像で1080×1350ピクセル=約146万画素まで投稿可能、それより大きいものは勝手に適正サイズにされてしまいます。
え、たった146万画素?
そうなんです。
ホームページなどweb系で推奨されている画像サイズでも1920×1080ピクセルなので約207万画素。それよりもサイズが大きいとページが重くなって読み込みに時間が掛かるなど弊害が出てきます。
じゃあ印刷するならというと、
L版 = 1074×1524 =約150万画素
A4 = 2516×3544 =約900万画素
そんなもんです!1000万画素もあればいいんです!
今のカメラですと、どれを選んでも最低でも2000万画素くらいはあります。なので、カメラを売る時の一番の売り文句、比較材料である画素数は、多くの場合必要のない情報でしたという事になります。
じゃあスマホのカメラで良いじゃないか!と思いますよね。
スマホでも◯千万画素とかカメラと同じように大きい画素数で目を引くような売り方をしますよね。ところがセンサーサイズだったり内部の処理能力が違うので、そういった画素数を発揮できず処理出来ないので結果写真が荒れてしまうのです。
画素数=解像度ではないので、本当に踊らされない方がいいです。という話でした。(笑
適切な連写スピードは?
さて、では次に連写ですが、そんなに連写しますか?(笑
分からないですが、僕はまずそんなに連写で撮ることがないです。思い浮かぶシチュエーションは「息子の運動会でゴールテープを切る瞬間を連写で撮りたい!」とか「電車がホームに入ってくるところを連写で撮りたい!」とかですが、秒間20コマ連写?30コマ?、正直必要ないと思います。
きっと撮影した直後にカメラ内の処理にかなり時間がかかって次の撮りたいタイミングに間に合わないし、負荷かけすぎてすぐ壊れます。(笑
よーく見て「いまだ!」というタイミングで都度都度シャッターを切る方が逃しません。
余談が長くなりましたが、カメラを買う上で、画素数や連写は気にしなくていいよということでした。
カメラの選び方
では、いよいよ選ぶ上でのポイントです。
- 予算
- デザイン
- 重さとサイズ感
- 部屋の中や夜に撮影するかどうか
- Wi-FiやBluetoothが必要か
- 液晶のバリアングルは出来るか
- 動画を撮るか
このあたりを確認してもらいたいです。
予算
1の「予算」ですが、できれば「レンズは別でいい物を買った方がいい」と思います。レンズは特に値段に比例して写りが変わります。キットレンズは便利でお買い得かもしれませんが、背景をぼかしたりするにはちょっと不向きです。暗いところだと写真が荒れてしまいます。
以前比較記事で書いたような200mmまでのズームレンズとかなら背景もボケやすいですが、撮りたいものから距離をとって撮影しなければならないので、ちょっとカフェや結婚式でテーブルの上を撮りたい時なんかは立ち上がって下がらないといけないので難しいです。
せっかくカメラを買うなら、そういったおしゃれないい写真を撮りたいという方は高いレンズを買うことをオススメします。予算がない方には35mmや50mmくらいの単焦点レンズがオススメです。(大体2〜3万円で買えます。)
つまり、「本体+レンズ+その他諸々」で考えた時にまあまあ高くなりますので、予算内になるべくおさまるように考えます。
デザイン
次に2の「デザイン」ですが、単純に自分が気に入ったデザインであることが結構大事です!
飽き性な方は特に、持ち歩きたくなるようなカメラであることが良いですね。
これは3の「重さやサイズ」にも言えますが、重すぎたり嵩張るとなかなか外に持ち出すのが億劫になってきます。
そんなことない!と自信を持って言える方は大きい一眼レフカメラもいいと思いますが、それこそズームレンズをカスタムしたらカメラ本体よりも大きいし重いですし、最初は良くても長時間持っていると例え100gの差でも変わってきます。
一眼レフがいいという強いこだわりの無い方は、ミラーレス一眼などコンパクトなカメラがいいと思います。
部屋の中や夜に撮影するかどうか
次に4の「部屋の中や夜に撮影するかどうか」ですが、昼間に外で撮影することがほとんどなら特に気にしなくていいと思います。
写真を撮ると分かるのですが、室内の明かりは普段生活していて感じるよりも暗いものです。そうした時にiso(感度)という機能が使われるのですが、これが大きく設定すればそれだけ明るくはなるものの、ノイズがどれくらい出るかというのがかなりカメラの性能によって変わります。ダイナミックレンジが広いカメラほど、またセンサーサイズが大きいカメラほどこれが広いのでノイズが目立たない。しかし高い。という事になっています。
isoも画素数の売り方と似ていて、最高iso感度が大きいほどいいという訳ではなく、ダイナミックレンジが広いのかどうか、センサーサイズが大きいのかどうかが明るさを担保するためにノイジーな写真になってしまうか、クリアな写真かどうかに関わってきます。
センサーサイズは「スマホ<マイクロフォーサーズ<APS-C<フルサイズ」といった具合です。
ダイナミックレンジは店員さんも把握していない場合が多いので、ご自身で調べる必要がありそうです。高価なカメラほどダイナミックレンジは広い傾向にありますが、暗いところでもノイズが少ないことをデカデカと売りにしているカメラがあったら、値段の割に頑張っている可能性が高いのでそういったものを選んだ方がいいと思います。
Wi-FiやBluetoothが必要か
5の「Wi-FiやBluetoothが必要か」に関してはそのままですが、必要に応じて。
PCに取り込んだりしないでスマホに送りたいなどあるようでしたら、付いているものを選んでください。Wi-Fi機能のついているSDカードなんかもありますが、必要と分かっているなら初めからカメラ本体に付いている物を選んだほうが安定してデータを送れます。
バリアングルは出来るか
6は「液晶のバリアングルは出来るか」ですが、大した事ないようでこれは意外と便利です。
ローアングルで道に咲いている花を撮りたい時に這いつくばらなくても撮れますし、自分の背よりも高いアングルから撮りたい時は手を伸ばして液晶を見ながら撮影出来ます。また自撮りや動画撮影したい方なんかには絶対必要な機能です。
動画を撮るか
7の「動画を撮るか」では、YouTubeなどで活用する場合は、特に動画に強いカメラを選ぶことが大切です。というのも、動画を売りにしていないカメラでも動画自体は大抵撮れます。
しかし、ビデオカメラとは違い、一眼レフやミラーレスは動画のカメラとして使うには色々と弊害が出てきます。フォーカスを綺麗に追尾出来ない、ズームが綺麗に決まらない、撮影時間やデータ形式、手ブレ問題などたくさんありますが、動画を売りにしているカメラも出ていますので、もし動画を撮る目的であればそういったものを選ばないと、観るに堪えないものになってしまうので注意してください。
それと、予算が。。という方は中古の商品でもいいと思います。
オークションサイトでも安く買うことは出来ますが、かなりギャンブル性が高いので出来ればちゃんと検品をして中古カメラを扱っているショップで購入するのが安心かと思います。
今回はここまで!
ではでは!