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どっちがキットレンズで撮影した写真!? | Creator's Blog |プロカメラマンが撮影テクニックを紹介

【クイズ】どっちがキットレンズで撮影した写真!?

おそらく一眼レフなどの本格的なカメラを検討されてる方の多くが気にするであろうキットレンズのポテンシャルを知るために、今回は実験形式でその性能を比較してみました!

僕が日頃から使用している明るいレンズとキットレンズで同じ被写体を撮影してきたので、どちらがキットレンズなのかをクイズ形式で楽しんでもらえたらと思います!

なお、キットレンズを装着しているのはCanonのAPS-Cのミラーレス一眼(Canon EOS Kiss M)で、もう一方の明るいレンズを装着している方はNikonのフルサイズの一眼レフ(D850)なので、写りの違いはレンズによる要因だけではないということ・それゆえに厳密な比較ではないということをご理解いただいた上で楽しんでいただけたらと思います。(笑

では早速行きましょー!

クイズ1 難易度:★☆☆

さて、どちらがキットレンズで撮影した写真でしょう?

<使用レンズ詳細>
■キットレンズ Canon EF-M15-45mm F3.5-6.3
■Nikon Sigma 35mm F1.4

 

A ↓

B ↓

 

 

はい!

正解はB

明らかに背景のボケ具合が違うので、これは分かった方も多かったのではないでしょうか?

明るいレンズの中でもF1.4だとこれくらいボケます!ただ、よく勘違いしている方もいますが、たくさんボケているから良い写真ってわけでは全然なくて、写真から伝わる必要な情報を必要な分だけ見せるということが大切だと思います。今回は公園の背景ですが、それが必要だと思えばキットレンズくらいのボケ具合でもOKです。背景はなるべくシンプルにアヒルさんだけに注目して欲しいと思った時は、明るいレンズでなければ表現が難しいということです。ちなみに僕は公園という情報があった方が写真に面白みが出るので、Bくらいのボケ方で良いと思います!

クイズ2 難易度:★★☆

さて、これはどうでしょう?キットレンズで撮影した写真はどれでしょうか。(複数あります)

<使用レンズ詳細>
■ダブルズームキット Canon EF-M55-200 F4.5-6.3
■Nikon Sigma 70-200 F2.8

 

A ↓

B ↓

C ↓

D ↓

E ↓

 

分かりましたか?

 

 

正解は

CとD の2つがキットレンズでした!

今回は両方とも200mmを最大とするズームレンズで撮影しているので、キットレンズでも背景が良い感じにボケボケです!キットレンズの写りが良いので、こうやって比較してもはっきりとした違いが分からないと思います。(笑

強いて言えば、明るいレンズで撮ったA・B・Eは、アヒルさんのエッジ部分がくっきりしているのに対し、C・Dはなんとなく背景と同調して色のかぶりも強いように思います

クイズ3 難易度:★★★

最後の問題です!これはどちらがキットレンズで撮影した写真でしょうか?

<使用レンズ詳細>
■キットレンズ Canon EF-M15-45mm F3.5-6.3
■Nikon NIKKOR 14mm F2.8

 

A ↓

B ↓

 

 

正解はAでした!

これはもう分からん!(笑

『明るさ比較』

では暗いところではどうでしょうか。手持ちでほとんど灯りのない状況で撮影してみます。

キットレンズ
1/125 F3.5 iso6400

nikon
1/125 F1.4 iso3200

ギリギリアヒルさんが写るくらいの明るさで撮影した時に、設定を見ていただくと分かる通り、明るいレンズの方はF値で明るさを稼いでいる分、isoを小さく設定出来ます。つまり、isoを大きくしたときに写真に出てくるノイズを減らすことができます

明るいレンズの方を同じisoまで上げて撮るとこんな感じです。

nikon
1/125 F1.4 iso6400

あれ?isoを同じ値にしても明るいレンズはノイズが少ないよ?と思いますよね。レンズの性能とボディーの性能の差がかなり顕著に現れはじめました。

キットレンズ
1/125 F3.5 iso25600

Nikon
1/125 F1.4 iso25600

適正の明るさで撮るとこれくらいノイズが出てきて、キットレンズの方はかなり写真が荒れてしまいました。「この条件下では」これがキットレンズの限界でした。ただ、この条件下と言ったのは、例えば手持ちではなく三脚を立てて撮影できるならキットレンズでも同じようにノイズの少ない写真を撮ることが出来ます。

キットレンズ
10.0 F3.5 iso200

三脚を立てることでシャッタースピードで明るさを稼ぐことが出来るので、isoを200まで小さく出来ました。

暗い所ではより分かりやすく違いが出ました。ノイズに関してはカメラのボディの違いによる差も大きいですが、明るいレンズは暗い場所でも明るく映るので、その分iso感度を低く設定できるためノイズも抑えられます。キットレンズは、isoで明るさを稼がなければならないので、その分ノイズが多くなり写真が荒れてしまいます

もっとも、こういった動きのない被写体であれば、キットレンズでも三脚を立ててシャッタースピードを遅くすることで、ノイズの少ない写真を撮ることが出来ます。また、ストロボを使うことで手持ちであってもノイズの少ない写真にすることが可能です。

今回、撮影比較してみて僕自身、キットレンズの実力を正直舐めていた部分があります。全然ありだなーというのが正直な感想です。

もちろん仕事で使えるかと言ったら「最短時間で最高の写真を撮れなければ仕事で使える機材とは言えない」ので、少し役不足なシチュエーションは多々出てくるとは思いますが、工夫次第でキットレンズでも写真自体は高いレンズや機材に負けないクオリティーに仕上げることは可能であるということは感じました。特に、日中の明るい時間帯であれば、使用感のストレスはなく写り自体もかなり綺麗ですし、キットレンズの表現力も素晴らしいと感じました。安かろう悪かろうではなく、安かろうが最近の技術の進歩は侮ることなかれ!って感じでした。(笑

ぶっちゃけて言うと、CanonのAPS-Cのミラーレス一眼に対して、全てが最高峰と評されるNikon d850を持ち出しておいて、圧倒的な違いを分かりやすく比較してキットレンズはやっぱあかんねーって結論の記事にしようかと思っていましたが、一番侮っていたのは自分でした。申し訳ございませんでした。。(笑

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